インクレチン関連薬① [DPP-4阻害薬]

インクレチンとは、食事を摂った時に腸から分泌されるホルモンです。血糖値が高い時だけすい臓を刺激してインスリンの分泌を促します。しかし、インクレチンはDPP-4という酵素によりすぐに分解されてしまいます。DPP-4阻害薬は、この酵素の働きを抑えてインクレチンが分解されないようにします。こうして体内のインクレチンは力を発揮して、血糖値を下げます。血糖値が低い時には、インクレチンはインスリンの分泌を促さないので、低血糖を起こしにくい特徴があります。2型の糖尿病の方に使用します。ジャヌビア錠、トラゼンタ錠等が該当します。副作用として、むかむかしたり湿疹が出ることがあります。

2016年2月3日配信